三十郎 一刀両断
2000

拙者が2000年に観た映画の五段階評価でござる。

三十郎ベストテン 2000
ベストテンの下に2000年に観た映画の評価を載せています。

タ イ ト ル 星 数 コ メ ン ト
1 サイダーハウス・ルール ☆☆☆☆
、7
ラッセ・ハルストレムのすばらしさがいかんなく発揮された映画でした。等身大の人間の物語。すばらしかった。
2 ブエナ・ビスタ・
ソシアル・クラブ
☆☆☆☆
、5
この映画は人によって好き嫌いがあると思うけど、僕は大好き。カーネギーホールでのブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・バンドのライブの後のフェレールさんの顔。忘れられない。
2 アイアン・ジャイアント ☆☆☆☆
、5
自分に子どもができたら一緒に何回も観たい映画。今でも何回も観ています。
4 十五才 学校W ☆☆☆☆
、4
山田洋次独特のセンチメンタリズムがちょっとしつこい感じはするけど、何回も観ていて泣いた。とっても感動的な映画だった。
5 ナビィの恋 ☆☆☆☆
、1
この映画は独特の雰囲気をもった映画だった。すがすがしい映画って感じでしょうか。村上淳、西田尚美の今後に大期待!!。
6 シュリ ☆☆☆☆ なんともせつない映画でした。ハリウッド風が鼻につくことを差し引いてもかなりのクオリティーがあると思う。
6 あ、春 ☆☆☆☆ とにかく完成度の高い映画でした。「日本映画なんてダメ」なんて言っている人はこの映画を観て反省してください。
6 アメリカン・ヒストリー・X ☆☆☆☆ エドワード・ノートンのとりこにこの映画を観てなってしまいました。それ以上に内容が重くて考えさせられる映画だったなあ。
6 マルコビッチの穴 ☆☆☆☆ とにかく脚本が絶品。それプラスでジョン・マルコビッチ出演しているわけだからもう僕にとっては言うことなし。
10 大阪物語 ☆☆☆、8 この映画も不思議な雰囲気のある映画でした。爽快感の残る作りになっているけど、実際は寂しいバックグラウンドがある映画で、なんともせつなかった。この映画が性に合った人は是非「東京夜曲」もご覧下さい。同じ監督の映画で更にクオリティーが高いです。


 2000年に観た作品達 
タ イ ト ル 星 数 コ メ ン ト
バトル・ロワイアル ☆☆☆、5 面白かった。本当に面白かった。否現実から始まってものすごい社会風刺で終わる。国会議員がこの映画を観てかなり問題にしていたけど実は自分らの仕事をこき下ろされていることには気付いていたのだろうか?。演技、演出ともに絶品!。特に山本太郎、ビートたけし!。
十五才 学校W ☆☆☆☆
、4
やっぱり日本映画はすばらしい!!。すげーよかった。誰だよ日本映画をださいだとかつまらんだとか言ってるのは。この映画を見なさいって。山田洋次のこのすばらしさ!。今回は山田組って感じじゃないキャストにも目をひかれたけど、なんと言っても脚本の良さ。演出の良さ。抜群ですな。
17歳のカルテ ☆☆☆、5 いやー面白かった。想像していた通りに終わっていくんだけど、展開が面白くて描き方が面白くて。でも最後あたりは急ぎすぎた感じがあるかな。ウーピー・ゴールドバーグを久しぶりにスクリーンで観れて満足じゃ。もちろんウィノナ・ライダーは言うまでもなく観れて幸せ。アンジェリーナ・ジョリーって人も只者じゃないな。
バーティカル・リミット ☆☆、5 高すぎて怖いっちゅーに。でもはらはらどきどき。なかなか楽しめるよ。でもどうやって帰ったんだろう?。
インビジブル ☆☆☆ ポール・バーホーベンって人のセンスは凄いね。バイオレンス映画を撮らせたら僕の中ではこの人か北野武ってとこだね。凄い!。ケビン・ベーコンも久しぶりに見たけどやっぱいい俳優だなこの人。
スペース・カウボーイ ☆☆ 楽しめたけどちょっと安易な気もした。イーストウッドを観れたのが嬉しかったけど。
マルコビッチの穴 ☆☆☆☆ こんな脚本よく考えたもんだ。とにかく面白かった。必見です。必ず観てください。お勧めです。観てください。しつこい??。でもこんなに変った映画なかなかないですよ!!。
キッド ☆☆☆、5 心地のよい映画だった。絶対お勧め!誰にでもお勧め!!って感じの映画だね。素敵な気分になれます。観ましょう。
U-571 ☆☆☆ はらはらどきどきだった。十分楽しめたけど、何で今Uボート映画を作ったんだろう??。ボン・ジョヴィの演技がなかなか良かった。
ホワイトアウト ☆☆、5 なかなか楽しめた。あまり良いうわさは聞いてなかったけど、そんなに悪くないんじゃないかな。照明助手のところに泉谷しげるの名前があって笑った。
☆☆☆ 面白かった。坂本順治監督の映画の中では一番まとまってるんじゃないかな。物悲しいようで楽しい映画だった。キャスティングがいいんでしょうね。
あの子を探して ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞映画っていったら「HANA-BI」と同格ぐらいってことでしょ。期待して行きすぎちゃったな。子どもの演技には一見の価値あり。
最終絶叫計画 ☆☆ 最低だね。だけどこういう映画にとっては最低って言われることが一番の誉め言葉かも。しかし笑った笑った。
TAXI 2 ☆☆☆ 設定のむちゃくちゃさ加減も日本人の描き方のとんでもなさも許せちゃう。理屈抜きで大笑いできる映画だね。お勧めです。ほっと一息つきたい方どうぞ。
ボーイズ・ドント・クライ ☆☆☆、5 なんてやるせない映画なんだ…。実話ってところがもっとやるせなくさせる。自分だったら真摯な態度が取れるのだろうかと不安になるような映画だった。
パーフェクト・ストーム ☆☆、5 怖い映画だった。海の恐ろしさ、漁にかける男の生き様。すばらしくよく描けてあるように思いました。監督や製作の熱意がよく伝わってきます。
M:I-2 ☆☆ 観ていてジャッキー・チェンの「酔拳」や「ヤング・マスター」を思い出した。しかし、バイクアクションは今までの映画でbPといっていいんじゃないかと思う。凄い。だけど、スパイものなのにどんでん返しが完璧に予測できちゃうストーリー展開ってどうなんだろう。あれじゃ引っ掛る人なんていないでしょう。残念。
スチュアート・リトル ☆☆、5 親子で見るのに良いんじゃないかな。子どもができたら一緒に観たいって感じ。そして結構泣ける。どちらかと言うと子ども向けに作ってあるところがちょっと配慮しすぎかなと思った。でも良いよ。ジーナ・デービスを久しぶりに見れて嬉しかった。
GO!GO!L.A. ☆☆ ヴィンセント・ギャロ&ジョニー・デップが観れて幸せだった。が、話は誰でも作れそうな話にどこかで見た場面という感じだった。ハッピーエンドが好きな方はどーぞ。
サイダーハウス・ルール ☆☆☆☆
、7
ラッセ・ハルストレム監督はリアルな人間を映画の中に登場させる天才ですね。この映画に感情移入出来ない人なんているんだろうか?。とにかく一人でも多くの方に観てほしい。僕にとっては傑作中の傑作。
アメリカン・ビューティー ☆☆☆、5 最後まで観たら「なるほどオスカーを取っただけの作品だ」と思える。タブーぎりぎりの線で描いてある割にはコメディー作品に仕上げてあるところがなんとも絶妙。ケビン・スペイシーの演技はすばらしすぎる。「現代のジャック・レモンだ」って言い過ぎ??。
アメリカン・ヒストリー・X ☆☆☆☆ 「世の中を判断するには画一的な見方では難しい。こうすればこうなるって事はいろんなしがらみから絶対ない。多面的に見ているつもりでも思いもかけないことは起こりうる。」といわれた気がした。いろいろな立場をうまく描いてあってなかなかの作品だ。エドワード・ノートンってこれから注目だね。
親指タイタニック
親指スターウォーズ
☆☆☆ タイタニックのほうはさほどでもないんだけど、スターウオーズのほうは凄い入れ込みようを感じる。かなり笑った。CGの完成度の高さにびっくり!!。
グロリア この映画って名作視はされてないよね?。「レオン」のベースとなった作品ということでかなり期待したんだけど、台詞が多すぎてテンポが悪かったように思った。
ザ・ビーチ ☆、5 ユートピアへの一考察ってとこでしょうか。無駄なシーンが多いんじゃないかな。後30分は削れるでしょう。ハリウッドだからしょうがないか。ダニー・ボイルの作品ということでかなり期待したんだけど、「シャロー・グレイブ」、「トレイン・スポッティング」みたいなあかぬけたものがないし、爽快感もない。残念の一言。ただ、ロバート・カーライルに会えて余は満足じゃ。ベッソンにせよ、ボイルにせよハリウッドに行って満足に近い作品が作れなくて苦悶してるんじゃないかな。なんか心配。
猿の惑星 ☆☆☆☆ さすが名作。文明への警鐘という感じで怖い映画だったけど、思わず「そうだよな」とうなずいてしまった。猿があまりにもかわいくなくて笑っちゃったけどメイク凄いぜー。だけど何で今ごろ上映したんだろう???。
ナビィの恋 ☆☆☆☆
、1
ここ最近良い映画が多すぎない?。これはいいぞー。めっけもんというかなんともとも心地いい映画。いいぞ日本映画!!。日本映画を馬鹿にする輩に一発みまってやれ!。村上淳、西田尚美っていう俳優、女優は只者じゃないぞ。今後に大期待!!。
アイアン・ジャイアント ☆☆☆☆
、5
理屈抜きに良い。絶賛です。子どもができて子どもに見せたら良いような映画だと思った。この映画を見逃したら損をする。必ず観ましょう!!!!!。
スペース・トラベラーズ ☆、5 大好きな「遊びの時間は終わらない」系の映画かと思っていったらなんだこれ??。何の為にこの映画は作られたんだろう???。フジテレビが協賛した映画ってろくなもんないなー。あー「LOVE LETTER」位のレベルのものが以前作れていたのが不思議でしょうがない。ただずいぶん笑えた。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ ☆☆☆☆
、5
ヴィム・ヴェンダースの映画だからといって贔屓目ではなくて本当にすばらしい映画でした。なんとも素敵で、音楽好きな人には必見です。どこか古臭いキューバ音楽。素敵です。
橋の上の娘 ☆☆ パトリス・ルコントの女性賛美的な趣向が変ってなくて安心の反面目新しさがなかった。「髪結いの亭主」、「仕立て屋の恋」ほどのものはない。ダニエル・オートイユを久しぶりに見れてちょっと幸せ。
グリーン・マイル ☆☆、5 ハートウオーミングないい映画なんだけど、ちょっと中途半端。まとまりが悪いし、トム・ハンクスがコメディー演技なのか、シリアス演技なのかと迷っているように見えた。「ショー・シャンクの空に」ほどの感動を望むと失敗するよ。
ストレイト・ストーリー ☆☆☆ デビッド・リンチがこういう作品を撮るなんて。なかなかいいね。「ドライビング・ミス・デイジー」が好きな人にはきっと好きな映画。テーマ曲が「ツインピークス」を思い出させるような曲で、懐かしかった。
ラスベガスをやっつけろ ☆☆☆ 最近「フィッシャー・キング」とか「12モンキーズ」というわかりやすい映画をつくっていたテリー・ギリアムが「未来世紀ブラジル」のにおいのする映画を作ってくれた。これはいっちゃってる。すごい。しかしジョニー・デップってとんでもない俳優だね。今回は彼のファッションにも注目!!(びっくりするよー。一瞬ジョン・マルコビッチかと思った)。またクリスティーナ・リッチを見かけた。この人もすごいね。
マグノリア ☆☆☆、5 3時間という時間を感じさせず一気に観せるテンポの良い作品。超現実的で人間の「そうは言っても…」という部分を描いているかと思ったら超不条理に飛ぶという奇抜な発想がたまらなくいい。本当は☆☆☆☆、5にしたいところだけど、奇抜すぎる部分が受け入れがたい人もいるはずというところで星1、5引きました。ロバート・アルトマン真っ青な多主人公ドラマだ。長まわしの演技にも一見の価値あり。
トイ・ストーリー2 ☆☆☆ 映画のパロディーが多くてかなり笑える。わかったらすごいというようなマニアックなものもあって驚き。あんなの誰がわかるんだろう。元気の出る映画。おまけもあってサービス満点の映画に仕上がってます。あんまりいいコメントにならないな。とにかく観てください。
スリーピー・ホロウ ☆☆☆、5 ティム・バートンって何でこんなこと出来るの?。絶対裏切らない監督ですね。心臓の弱い方はこの映画は行かない方が良いかも。いろんな意味ですごい映画だ!。本当は☆☆☆☆、5にしたい。しかし、クリスティーナ・リッチって「アダムス・ファミリー」のあの女の子ですよ。「バッファロー'66」でもたまげさせられたけど、いい女優だね。ジョニー・デップは言うまでもなく良い(ミーハー気味)。
大阪物語 ☆☆☆、8 なんとも言えなく良い。日本人でよかったと思った。ハリウッドなんかよりずうっとレベル高いよ。このあたりの映画は。それが何で1週間のレイトショー、1日一回上映だけで終ってしまうんだ。こういう映画環境というか、日本人のアメリカ至上主義がつくずく許せなく思った。長く放映されて客が来るのはハリウッド…。こんな良い映画があるのに…。
あ、春 ☆☆☆☆ この映画キネ旬の1999年の邦画NO,1と知って観に行ったので、かなり構えていたにもかかわらず、すっごく良いの。参っちゃった。演技者はみんな適材適所だし、前振りもさりげないし。引っかかるところがあるとしたら1つだけ。それは言わない。とにかく観てください。庶民的なとってもいい映画。すばらしいすばらしいすばらしい!!。いいぞ日本映画ー!!!。
地雷を踏んだらサヨウナラ ☆☆☆ 「戦争って…」と語りかけてくるような映画。戦争へのスタンスがある程度中立なところが良いね。だけど描き込み不足ななところは結構あるかな。しかし浅野忠信ってスクリーン映えする俳優だね。演技が上手とは思わないけど存在感と味があって良いね。かっこいい。
ナトゥ ?☆! 恐れ入りました。ナンチャンをスクリーンで見たのは「七人のおたく」以来だ。マサラムービーで38分は親切なのかもね。ところでどう評価すればいいんだろう???。
エイミー ☆☆☆ アラーナ・ディ・ローマって子天才的な演技者だね。それと音楽に関しては否の打ちようが無い。すばらしい。ただ作品としては、前半の小気味良さが、中盤以降影をひそめ、その上ストーリー展開も力技になり面白くなくなる。もっといい脚本が書けなかったのかな??。もったいない。ただし「ポネット」が好きだった人には必ず満足できる作品です。
ノイズ 0、5 なんだこの映画。ジョニー・デップの演技のすばらしさが無かったら0にしているとこだった。何の為に作った映画なんだろう。何かの警鐘か???。全然わかんない。何の為に作ったの??。
シュリ ☆☆☆☆ 「ディア・ハンター」と「ニキータ」をあわせたような映画。後に残るすごくいい映画でした。思い出すだけでせつない。脚本にちょっと難ありって感じるところもあるけど、それでも必見です。
ボーイ・ミーツ・ガール ☆☆、5 レオス・カラックスでもこれは良かった。なかなかのもんですな。どう勧めたらいいのかわからないけどこれは面白いです。
ポーラX ☆、5 レオス・カラックスの映画って「汚れた血」も「ポンヌフの恋人」も観たけどどうも性に合わない。観てて「だから何??」って思っちゃう。
ワイルド・ワイルド・ウエスト ☆、5 なんか無理に映画作ってないか?。そんなに無理に戦うなって。だけどケネス・ブラナーは何をやらせてもうまいね。ケビン・クラインはやっぱ「ワンダとダイヤと優しいやつら」が最高って感じ。
雨あがる ☆☆、5 なんだか無駄なシーンがいっぱいあったけど、まずまず。見事に黒澤風に仕上がってるけど、それって何の為??。けど、ハートウオーミングなまずまずな映画なんよ。寺尾聡いい感じ。けどやっぱりあのストーリーの平坦さは消化不良だな僕には。
ブレア・ウィッチ・プロジェクト ☆☆☆ これって実話???。怖いのだめ。僕には怖すぎ。でも一見の価値あり。けど怖すぎ。
ファイト・クラブ ☆☆☆ ブラピ好きには必見。かっこよすぎる。内容もそこそこ面白いけど、あくが強すぎてだめって人多いんじゃないかな。(わかるかな?このギャグ)
御 法 度 ☆☆☆、5 大島渚監督すばらしい。演技者もすばらしい。特にビートたけしはとんでもなくていい。ただセリフが難しくて僕みたいなおばかちゃんには聴き取りにくい&よく言ってる意味がわからない。っていうところが「、5」になった理由。
海の上のピアニスト ☆☆ 期待しすぎた。しかし”対決”のシーンはすごかった。ティム・ロスはやっぱり「フォー・ルームス」が最高!。
ターザン ☆☆ まあこんなもんでしょう。だけど映像はすごいね。
ジャンヌ・ダルク ☆☆☆☆ リュック・ベッソンは天才だ。今までのこだわりをおさえてこの出来は驚異的!!。ミラ・ジョボビッチってこんなに演技できたんですね。
シックス・センス ☆☆☆☆ 久しぶりにだまされた映画。参りました。最後まで見ないとこの上なくこわい…。
バッファロー ’66 ☆☆☆☆ 思春期をひきずっているかわいい男の話。なんともいい。ラストがすばらしい。
ホーホケキョ となりの山田くん ☆☆☆ ほっとする映画。高畑勲さんは天才です。日本映画をばかにする人は見るべし。
ライフ・イズ・ビューティフル ☆☆☆☆ 悲しいことを悲しく描かないすばらしさ。無駄のない前ふりといいセリフといいすばらしい。文句なし。


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