三十郎 一刀両断
2015

拙者が2015年に観た映画の五段階評価でござる。
今年も年間劇場観賞本数51本を観れたっっ!!同じ映画を何回か観たから56回くらい劇場で観たかな。
当たりが多かった年でござった♪

三十郎ベスト 3 2015
観た時の評価とは別に、思い返してみての年間ベスト3です。
下に2015年に観た映画の評価を載せています。
タ イ ト ル 星 数 コ メ ン ト
海街diary ☆☆☆☆☆ 是枝監督の最高傑作は「花よりもなほ」だと思っているけど、これも並んで素晴らしいですね。思い出すだけで「生まれてくるとは」ということを考えさせられるのと、親身に思ってくれる身内を思って心があたたかくなります。
駆込み女と駆出し男 ☆☆☆☆.7 原田愼人監督の重厚な絵と、物語の面白さにそれはそれは楽しませてもらいました。満島ひかりさんの演技と役どころも秀逸でしたね。大好きな大泉洋さんは勿論。何回も観る映画になることでしょう。
キングスマン ☆☆☆☆.3 これだけのバイオレンスを痛みなく魅せてくれているのにイギリス紳士というのがたまらんですね。アクションもサム・ペキンパー監督以上と思わせるスローの使い方でまぁ魅せられました。エンターテイメントたるやかくあるべしという作品でした。しかしマーク・ハミル氏の登場シーンは大爆笑してしまった(笑)(笑)
脳内ポイズンベリー ☆☆☆ 誰もが思いつきそうな設定ですが、映像化してこんなに楽しく描けるんだろうか?そして、全然魅力的に見えない男の人がどんどん魅力的に見えて行ったり、本当に描き方が絶妙な作品です。そう有名な作品ではないのですが、多くの人に観てほしい1本です。
ジヌよさらば 〜かむろば村へ〜 ☆☆☆☆.6 この作品の世界観は最高です。原作漫画も良かった!・・お金って何なんでしょうね〜♪そう・・ただ生きて行く・・でも周りには迷惑をかけているんです。でも、周りに少しいいこともあって生きているとしたら、それはそれで嬉しいですが。これも有名な映画ではないのですが、多くの人に観てほしい映画です。
スター・ウォーズ フォースの覚醒 ☆☆☆☆☆ そりゃぁこのサーガがどうなって行くかが本当に楽しみな入口ですからね。そして面白かった!!

三十郎ラズベリー
2015年に観た最低映画です。
タ イ ト ル 星 数 コ メ ン ト
ギャラクシー街道 0 もう三谷幸喜さんはお金をかけてこんな苦笑いしか出ない映画しか作れないのならば、もう作らんでほしい。


 2015年に観た作品 

タ イ ト ル 星 数 コ メ ン ト
スター・ウォーズ フォースの覚醒 ☆☆☆☆☆ JJエイブラム監督のプレッシャーからの吟味に吟味を重ねたと思われるストーリーの作り込みというより紡ぎ込みが丁寧で、さらに前々3部作へのリスペクトを深く深く感じる愛のある映画です。ここが3新三部作の始まりと思うと、次作が待ちきれない気持ちです。しかし、あのシーンが007のあの人のカメオ出演だったとは!!!・・・驚きです。まぁ観てみんさい!!!誰でも楽しめる最高のエンターテイメントです!!!・・・まぁ前6作を観ていたのならばもっと楽しめますけどね。
しかし今回からのダークサイド:カイロ・レンはどう見てもウォーズマンだ(笑)・・・ウォーズマンがゆでたまご氏がダースベーダーにインスピレーションを得て作ったキャラクターなのに、それをそのままつかうとはっっ・・・と思ったマスクでしたね〜。今後が楽しみ。そして彼の生死やいかにっっ!!・・あぁ・・2年後が待ちきれない。
2D字幕版と3D吹き替え版を観ました。3Dは世界観のスケールが解ってよかったけど、スタンド・バイ・ミー・ドラえもん3Dには及ばなかったね。ただ吹き替えは字幕より断然良かった!!!・・・これは吹き替え版で観た方が絶対いいと思った。英語のセリフ以上に補ってあって解りやすい!!・・・まさか字幕より吹き替え版がいいと言う時代が来るとは・・でも声の質はやっぱり字幕版の方が断然いいけどね。ハン・ソロの声はやっぱりオリジナルで聞いてほしい気はする。
シネマの天使 ☆☆☆☆ 福山の大黒座には行ったことがなくて残念だけど、僕も松江の松竹や第2中央と劇場を失った喪失感を思い出して切なくもなったけど、そこでの温かい思い出も思い出したな〜。
天使・・・きっと「ベルリン天使の詩」ベースではあるけど、「ベルリン・・・」でもなく、映画館を舞台ということで「ニュー・シネマ・パラダイス」風かと思いきや、そうでもなく、唯一無二の「シネマの天使」という映画に仕上がっていました。時川英之監督の映像のやさしさはやはり「ラジオの恋」の時同様に僕にとって癒し系で、これまた良かった。癒されました。
天使はここそこに居るんですよ。そう思いたい。これは日本人の八百万の神の考え方にも近くて共感しやすいとも思いました。いい映画でした。・・・しかし主演が映画「進撃の巨人」主演の本郷奏多さんというのも凄いわ〜。
海難1890 ☆☆.4 トルコと日本の合作映画で、予算も沢山かけて作った映画で、なかなか良かった。どうか知らないけど、世界中が助け合う心を無償で持てればいいのに。そんなDNAの記憶を持つお互いでありたいと心から思いました。
びったれ!!! 広島出身者には面白いかな。しかし、まぁどうなんかな。極道物だな。広島だからな〜。でも黒い交際があって行政書士の業界でいきていけるものなの?リアリティーにかけているのが感情移入できにくい。わしの複雑な性格が邪魔しちゃった。
グラスホッパー ☆☆ 原作もこういう作品なのかな?伊坂幸太郎さん原作の「アヒルと鴨のコインロッカー」や「ゴールデンスランバー」は大好きだけど、この作品は感情移入出来なかったな。残念。
ギャラクシー街道 0 こんなクソみたいな映画を作るのなら、その予算をもっと作りたい映画のある監督に回せよ。観んじゃなかった。観る価値なしだ!!バカなんじゃない。
探検隊の栄光 ☆☆ 「川口博探検隊」モチーフの絵に描いたようなB級映画だけど、演出の中にも夢や真実があるかもしれない。一生懸命さの伝わる映画でした。デモディテイルが雑すぎるとことがね〜。でも面白かったな。
バクマン。 ☆☆☆ ジャンプ最盛期を見ているので、結構グイグイ入れる作品でしたね〜。サカナクションの音楽ともあった物凄くポップな感じの映像も良く、作品進行のテンポも良くて、楽しかった!!「友情・努力・勝利」というところで、読めてしまうところがあるけど、エンターテイメントとしてお勧めですね〜♪ 実はエンドロールがハイライトかも?!・・懐かしさもあって良かった〜♪♪
罪の余白 ☆☆☆ 内野聖陽さんの熱演は良かったけど、つじつまが合っていない気がするんですよ。そんなに上手く行くのかな・・・と思ったけど、確かに世の中には人の心をもてあそぶつまらない人間が居るよね。劇中の谷村美月さんに劇的に共感してしまった。泣けたな〜。
ピクセル ☆☆☆ 80-90年代に青春を過ごした身としては、音楽も80-90年代だし、なんか心地よい映画でした。そして、話自体も結構面白い懐かしい感じの作りで良かったし、画像も綺麗だった。面白かったよ〜♪
そしてQバートが可愛くて良かったわ〜。結構おすすめ映画でした♪
猫侍 南の島へ行く 綺麗な白猫の玉之丞に会えたから良しにしようか。時代劇なんだからな〜。。。・・・1はそれなりに時代劇で殺陣の見せ場もあってよかったけど、今回はほぼへっぽこ侍でがっかりでした。玉之丞のDVDももらえなかったし(涙)残念。
しかしわしはLiLiCoさんとジャガー横田さんの見分けがつかないんだよ!!・・・・困ったものだ。
進撃の巨人 PART2 0 こんな大作にして海外配信も狙って、こんだけつまらなく作れるたもんだ。原作もこんなもんか?読め過ぎるし、都合が良すぎる。ウルトラマンか。バカバカしい。見る価値がない。本気でこんな映画作るなんてと心から怒っています。こんな映画を撮る位なら他の「本当に作りたい」と思っている作品がある監督にお金を返せよ、バカ!!!
天空の蜂 ☆☆☆☆.5 映画ってキャストで解ってしまうところがあるけど、そこを逆手にとっているというか、かなりいい意味でその通りに行かないですね。山もいくつもあって何度もドキドキさせられて、今の日本の現状にも合ってまぁハラハラして。流石大作の天才堤幸彦監督映画ですね。しかし面白かった。日本人すべての人がエンターテイメントとしてでいいからこれを是非観てほしい。いやエンターテイメントとして観て、何だか考えさせられもしたって感じであってほしい。面白かった!!!超お勧めです!!!映画館に急げ!!!!
キングスマン ☆☆☆☆.3 久々にナンセンスで最高で最低なバイオレンス映画でした!!!・・・・あぁ面白かった。「キック・アス」が最高でマシュー・ヴォーン監督は今期待の監督さんだけど、最近はチト遠慮みたいなものを感じたけど、これは原点回帰というか、思いっきりお金も使ってはじけてくれていて嬉しかった。しかしこの躊躇のない殺害というか。スターウォーズへのオマージュというか過去のSF作品へのオマージュというか、スパイ映画へのオマージュというか、アメリカとイギリスの対比というか。もうどの毒をとっても最高!!!大笑いしました。これは絶対絶対お勧めですね。
久々にルーク・スカイウォーカーだったマーク・ハミル氏が 観れるのもいいし、サミュエル・L・ジャクソン氏の役どころもはまり役で最高としか言いようがない。
映画 みんな!エスパーだよ! 0.5 園子温監督の完成って全くリンクしない。染谷将太さんの演技を観る事が出来たことが嬉しかったくらいかな。TOHOシネマズ1カ月無料観賞期間だったから行ったけど、お金を払ってはまず観なかっただろうし、ましてスクリーンで観なければならない必然性がない。深夜TV枠で俳優のグレードを落としてやればいいだけのクソえいがです。
インサイド・ヘッド 本当に同じような日本の実写映画「脳内ポイズンベリー」の出来があまりにも良かったので、流石に「たったこれだけ?!」って思っちゃった。
でも流石のディズニー・・・キャラクターの愛らしさは本当にいいね。でもね。。。
S −最後の警官− 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE 大好きな吹石一恵が観れたことで☆1つ。何のドキドキもないアクションなのね。まぁ向井理さんをアイドル的に観たい人にはいいんじゃない? このご時世プルトニウムを安易に映画のテーマとして使うのはデリカシーがないとしか言いようがない。作らなくていい映画が今日本映画に多すぎる。
テッド2 ☆.5 苦笑いってとこかな。アメリカの文化に触れて居たらもっと笑えるんだろうけど、日本だからね。それでもわしは映画マニアなので、マニアックネタにけっこう笑えたけど、ほとんど周りは笑ってなかったよね。R15だし、やり過ぎじゃろ。でも1よりタブーは少なかったね。まぁどうでもいい映画です。言われているほどの映画ではありません。
ジュラシック・ワールド ☆☆☆.2 これは正直全く期待していなかったんだけど、エンターテイメントとして面白かったな〜♪ ゴジラであり、ウルトラマンでありみたいな。スピールバーグ氏は自分の作品「ジョーズ」へのオマージュがあったりね。 そして、絆の話あり、営利の話あり、軍事産業への苦悩あり。上手いことまとまっていて驚いちゃった。まぁ楽しくスリル満点のそれこそテーマパークに行ったみたいな映画。「面白かった〜」を求めて行くなら最適ですね。3D効果も必然性があるほど良くてなかなかの作品ですよ。夏にはもってこいの作品ですね。お勧めです!!!
日本のいちばん長い日 ☆☆ 原田眞人監督作品は言葉が難しいことが多いのだけれども、やっぱりこれも難しくて、しかも日本の近代史の知識がある程度ないとついて行きにくいかもしれない難しい映画だった。「聖断」にあたりその周辺での人の心の動きや立場からの行動を深く描き込んだ作品だったけど、言葉の点で考えながら見なければならないのはしんどかった。ただ、日本人としては観ておいてほしい映画だと思ったし、これを観た後に「プライド」を観てほしいと思った。
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション ☆☆ スパイ映画には騙されたい。出てくるチームは愛すべきキャラクターばかりでその点での観る心地よさがあったし、つじつまの合う加減は流石と思ったけど、騙されないというか、安心感抜群の予定調和ではあるので、流石にこの手の映画を観つくした立場としては緊張感がないんだよね。ヒーロー映画としては、「アメージング・スパイダーマン2」の衝撃は超えていないから、さほど高い点はつけられないけど、面白いことは凄く面白い。カーチェイスも凄いけど、2のバイクチェイスが凄すぎたから、そこももう一つ物足りない感じがするんだよね。もう一度ジョン・ウー監督の「ミッション・・・」が観たいと思ってしまった。
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN PART1 話題作だから、観てみたけど、気持ち悪いばっかりだし、理論的に納得させられるところがクライマックスのところで全く今のところなくなってしまった。「デビルマン」を観ているようだった。PART2で納得させてくれることを切に期待している。
バケモノの子 ☆☆ 題名の英語表記が「The boy and The beast」だから、バケモノはディズニー作品に似ているのかな。そして、ジブリへのオマージュに溢れているように見えましたね。ただその関係からかどうもオリジナル作品という気がしなくて、「もののけ姫」や「ゲド戦記」や「千と千尋の神隠し」で観たことのあるような設定や、画面だとどうしても思ってしまいました。やっぱり細田守監督作品は「サマーウォーズ」以上の物はないのかな〜。「サマーウォーズ」みたいな最高の作品が観たい!!!!
ターミネーター:新起動 / ジェニシス ☆☆☆ やっぱりターミネーターと言えば、シュワちゃんを観たいわけよ。その点で、1・2へのオマージュも厚く、フルタイムでT-800が出てくるというのはファンとしてはたまらんのですわ。
新解釈で、それの好みもあると思うけど、楽しめるとは思います。娯楽作だから、都合が良すぎるところはご愛嬌ということで、1・2を心から愛する方は逆に観ない方がいいのかも。でもやっぱり・・・シュワちゃんフルタイムはたまらんでしょ〜!!
マッドマックス
怒りのデス・ロード
☆☆☆ マッドマックスには多感なころに熱狂したのだけれども、まさかサンダードーム以降に続編が出るとは思いもしなかったけど、この設定と、やるかやられるかという状況に追い込まれた時の人間の行動を想像力豊かに描いてあって、さらにはバイオレンスやアクションが無駄にではなくすごくて感動してしまいました。日本アニメへのオマージュと思われるシーンもあってびっくりしましたが、何よりもう30年も前に観たマッド・マックスの雰囲気がそのまま流れていたのにはちょっとびっくりしました。最近のごちゃごちゃし過ぎのアクションに一石を投じているようにも感じました。おすすめですね〜。でも万民受けする映画ではありませんね。
愛を積むひと ☆☆☆ 正直期待値全くなしに観に行った映画ですが、丁寧な映画でなかなか良かったですね。1組の夫婦を軸に人と人との関係と月日の流れで変わって行く関係性をとてもうまく綴ってあって、何とも心に来るものがありました。イメージで映画を選んではいけないと思いました。おすすめです。
攻殻機動隊 新劇場版 GHOST IN THE SHELL THE MOVIE ☆☆ 攻殻機動隊が躍動しているだけで、嬉しいけど、「GHOST IN THE SHELL」や「イノセンス」が如何せん傑作すぎるんだよ。でもやっぱりこのメンバーが動く新しい話があるのは嬉しい。でもね。。
海街diary ☆☆☆☆☆ 是枝裕和監督作品は「誰もしらない。」「花よりもなほ」「歩いても 歩いても」・・どれもこれも好きでたまらない。現代の小津安二郎だと思っている。そしてこの作品もそんな隣にありそうな話で、1人1人がそれぞれの生い立ちの中でもがいたり喜んだり。温かい思い出だったり、辛い思いだったり。そのあたりをきっちりぶれずに描き切っているところに感動させられたし、ちょっとしたことに共感して涙が出るなんてシーンの多い素晴らしい傑作でした。是枝監督は死と生きて行くことから語られる作品が多いですね。前作「そして父になる」は誕生の物語だったな。何にしても生きて行くということは「アントキノイノチ」でも語られていたけど、恥ずかしいことです。それを踏まえた上で、生きて行くのもまんざらではないと思わせられた素敵な作品です。そして是枝監督のやたらと坂の描写の多い映像大好きです。
女性4人というところは「阿修羅のごとく」モチーフだとすぐ思いましたが、内容的には全く勿論違いましたが、物語が展開する重要なお店「海猫食堂」と「海猫亭」という名前は勿論巨匠森田芳光監督へのオマージュだったはず。是枝監督の次回作を期待できる喜びと、森田監督の次回作をもう観る事が出来ない悲しみを感じもしました。
今年はもうベスト映画は「駆込み女と駆出し男」で決まりと思っていたけれど、年末になってどう思うかな。
予告犯 ☆☆.5 まずは生田斗真さん主演なので、「脳男」の続編かと思った。違ったけどね。正直観終わっても描き方が浅いと思うし、予想出来ない展開はないけど、なんだか心を打つ作りの丁寧さというか、心がこもっているというか、そういう空気感のある映画でした。期待しないで観たけど、これはなかなかでしたね。お勧めです。
夫婦フーフー日記 ☆☆ 映画へのオマージュにあふれていて心地よかったですね。この映画風に言えば「ビューティフル・マインド」みたいな映画♪・・・生きてゆくこと・死んでゆくこと。どこがゴールで、どこが中間点なのか。一生懸命生きるしかないよねってニコッと微笑ませられる映画でした。
駆込み女と駆出し男 ☆☆☆☆.7 映画を劇場で2回観る事はまれにありますが、1日2回目を観たことってあったかな。それほど気に入った映画で、2回目が知っていても更に楽しめる映画でした。傑作です!!今年これ以上の映画が出てくるとは思えないくらいです。
原田眞人監督は「わが母の記」はピンと来なかったけど、「突入せよ!あさま山荘事件」は大好きで公開作品があると必ず観る監督さん。今回はしょっぱなから驚くほど重厚な絵に、ただならぬ雰囲気を感じ、心地よく、演者のこの上ない演技と錬りに練った物語に引き込まれました。それプラス言葉が「ちょんぼし」どころではなく出雲弁が出て来てキーになるのは島根出身の僕としては勿論プラスポイント。嬉しくてたまらなかったな。でもそれ以上に男と女の入り組んだ関係を駆け込み寺を核にかたられる深い深い話に心を打たれました。多く多くの方に観てほしい映画です。
脳内ポイズンベリー ☆☆☆ 「日本の女優で今一番注目している人は?」と尋ねられたら、迷わず「真木よう子さん」と答えます。でもちょっと暗めの演技が多いんだけど、「SP」とか今作品のようにコミカルな演技の方が絶対いいと思うんだよね。そして映画の始まりは同女史の巨乳アピールから始まる点では、男性のつかみOKな感じの映画です(笑)・・・とふざけた感じで書いていますが、心から面白く感じた映画です。かなり笑わせてもらったし。佐藤祐市監督はよく知らないんだけど、かなり丁寧な内面を描いている映画で、確かに制御できない感情と、頭で考えたことの衝突をコミカルに絶妙に描いているし、若い頃の身につまされる思い出も重なって、かなり共感しましたね。これは期待せずに行ったけど、めっけもんの秀作でした。面白かった!!! フジの作る映画は岩井俊二監督の「ラブレター」をはじめ、質が高くて筋が通っているものが多いんだよね。なかなか♪ しかし観に行く前は「この題材をスクリーンで上映する理由がわからんが観るか・・・」なんて思っていたのが、申し訳ない感じ。おすすめ♪おすすめ♪♪
THE NEXT GENERATION パトレーバー 首都決戦 ☆☆ 天才・押井守監督映画は好きなんだけど、難しい話じゃないのに、難しそうな話に作る必要があったのかな。ザックリいうとロボット映画なんだから、ロボットが動いてなんぼのところに、ドラマ7割は観に来た側に満足感が少ないのではないか?エヴァみたいな要素もあって良かったんだけどね〜。
でもまた「イノセンス」や「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観直して観たくはなりました。そういえば「スカイ・クロラ」はとんでもない傑作だったな。
寄生獣 完結編 ☆☆☆ 原作が名作と言われている理由が解りました。人さえどこから来たのか人間である自分さえ解らないのにね。物語の持つ哲学性は日々僕が考えていることと似ていたので、凄く共感で来て面白かったのですが、終盤に近づくにつれてストーリー展開が読めてしまったことと、少し腑に落ちない点があったので、☆は3つですが、これはグロいのがそう気にならないようならばVFXも超凄いしなかなかですね。
龍三と七人の子分たち ☆☆ 笑ったけど、最近「ジヌよさらば」という最高なコメディー映画に浸ったので、笑い足りなかったのと、笑わせに来ていることが解るので、ちょっとさめちゃうんですよね。やっぱり北野武監督はこの路線ではややセンスが・・・って感じがするんですよね〜。二兎を追わずの方がいいかな〜。でも「みんなー・・・」に比べればずっと良かったけどね。
でも作品の流れとしては秀逸で、現在の世の中を汚いところまで凝集しているし、2発の鉄拳にはそういう観衆の気持ちを代弁していました。「七人の侍」へのオマージュもあり。エグいのがそう苦手でなければ結構楽しめると思いますよ。
エイプリルフールズ ☆☆ 松坂桃李君が汚れ役をやったのって初めて観たけど、やっぱり上手いんだね〜「ツナグ」でポテンシャルを感じたけど、やっぱりいいって感じたんだけど、それ以上に有名人が沢山出演する作品だったけど、なんか女性の胸元がやたら見える映画で、それがちゃんと繋がった描き方だったと描かれた時にはちょっと唸ったね。石川淳一監督は初めて知った監督さんだけど、この題材でこれだけ筋の通った作品を作れるのだから、今後ちょっと注目かもね。描き方も遠慮がなくて良かった。でもそうは言っても最後まで予想出来るような作りだったから、星は少ないけど、それ以上の満足感は観ればあると思いますよ。
ソロモンの偽証 後編・裁判 ☆☆☆ うん、面白かった! でも、急に後編で中学生が裁判を開くというところから物語が始まると、物語になかなか入り込めなくて大変だった。やっぱり昔の4時間ある映画のように途中に「休憩」を入れて1作品として観せた方がいい映画だと思うけど、興行的に難しい時代だから、前編・後編で2回観賞料が得られる形が現実的なんだろうね。
しかし、「生きて行く」の本質をついた映画で、とても共感出来たな。うまくまとまり過ぎている点と、証拠の面でどうしても腑に落ちないところが1つあるから、点数は伸びてないけど、エンターテイメントとしても、人として訴える部分としても十分でしょう!!・・・お勧めです!!! そうそう!音楽的なサプライズもあって心地よかった〜♪♪
バードマン
(あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡)
☆☆☆ カメラ割など凝りまくっていて面白かったけど、一番は音の使い方が斬新で心地よい映画だったな〜。現実なのかファンタジーなのか?・・・そのあたりのすみわけも絶妙で、確かにアカデミー賞を4部門も獲る質のある映画だと思ったな〜。でも、今の日本映画の方が面白いと思うけどね。しかし・・娘役のエマ・ストーンさんの美しさには驚きでしたね〜。そして、この間「グランド・ブタペスト・ホテル」で久々に見た「アメリカン・ヒストリーX」「ファイト・クラブ」のエドワード・ノートン氏の演技の健在ぶりも凄かった!!!
ジヌよさらば 〜かむろば村へ〜 ☆☆☆☆.6 これは良かったね〜。松尾スズキさんは演者として大好きで、「イン・ザ・プール」なんて最高!! なんだけど、「クワイエット・ルームにようこそ」は正直ぶっ飛びすぎていて解らなくなかったけど、この作品は秀逸なんじゃない!! 主に日本映画へのオマージュに溢れていて、阿部サダヲさんと松たか子さんが夫婦なのは勿論「夢売るふたり」だろうし、松尾スズキさんが自ら演じるチンピラ役は明らかに「多田便利軒」のしんちゃん。そしてトム・クルーズ氏出演の「マグノリア」は大好きな映画だけど、カエルが降ってくる映画だったな。 とても心地よかったし、まぁこれだけ笑わせてもらったのも久しぶりならば、抜け目のない丁寧な映画というのも本当に良かった!!! 遠慮がなくて、痛すぎたり、下品すぎたり、艶っぽ過ぎたりするところもあるけど、この出来なら!!!・・・是非是非皆様ご覧ください!!!
暗殺教室 ☆☆.6 息子が行きたがっていたから、連れて行って、ついでに一緒に観たって感じだったけど、十分楽しめたな〜。
まさかの3部作っぽい作りと、これから先がある程度読める気もするけど、描き方が楽しいので許そうか。エンターテイメントとしてはいいと思いまっせ! しかし女の子が多いな〜って思ったらイケメンいっぱい出演なのね。それはそれでよし♪
風に立つライオン ☆☆☆☆.3 さだまさし氏原作の作品は「眉山」にせよ「アントキノイノチ」にせよなんでこんなにいいのか?命と医療系の物は多い気がするのと、性善説がクローズアップされすぎている点でやや違和感はあるものの、まぁ心にグッときます。「日本は大丈夫なのか?」「頑張れは人に言う言葉ではない」「大丈夫」・・・そう言えばむかしわしも「頑張らなくていい」と「頑張れ」と口にするのを忌み嫌っていたのに、そんな自分はどこへ行ってしまったのか。感動しました。
でも一番びっくりしたのがこの映画が「悪の教典」の三池崇史監督作品だということ!!!・・・猟奇物じゃなく、美しい原作を美しく作ることも出来るのだと才能にびっくりしました。
ソロモンの偽証 前編:事件 ☆☆☆☆.2 これは面白かった!!!最近は超大作とせず、2作品に分けて2回儲けようという魂胆の作品が多くてその狙いはバレバレでどうなんだろうと思うけど、落ち込んでいる映画業界には必要悪でしょう。そこでこの面白さと描き方の冥がある作品なら納得出来ます。そして監督はあの名作「八日目の蝉」の成島出監督なんだから、そこも唸っちゃった!!
原作が宮部みゆきだから、勿論原作がいいと言えるのだろうけど、それを差し引いても映画的な手法が秀逸過ぎてこれは観るべきでしょう!!!後編が楽しみすぎます!!
ラジオの恋 広島を愛する者にはちょっと特別すぎて評価は難しいので∞ということで(笑)
3回目の観賞でしたが、やっぱり想像力で魅せるラジオが世界でもっともエンターテイメントだと思っている僕としては、やっぱりこの作品の奇跡が奇跡に思えないというか、ある気がするんですよね。素敵な物語です。本当に多くの方々に観てほしい。
時川監督作品の今後に凄く期待しています!!
アメリカン・スナイパー ☆☆☆ イーストウッド監督映画だから必ず観るんだけど、どうも実話を映画化したものはいまいち響かないところがあるんだよね。でもやっぱりそうは言ってもイーストウッド映画なんだよね。確かに何が正義で、何が悪なんだか。戦争で100人殺せば英雄なのか。「ハート・ロッカー」の方が優れた映画だとは思うんだけど、それと繋がる戦争の悲劇の話に引き込まれました。
でもやっぱり、イーストウッド映画だったら「グラン・トリノ」「許されざる者」だよね〜。
娚の一生 ☆☆☆ 4分の3までの予想が出来ない展開があと1/4続けば☆5つもついたかもしれないけれども、実直な男と不器用な女性の素敵な物語でした。
でも平均点以上に楽しめる作品でした。笑いも沢山あってエンターテイメントとしてなかなかでした。榮倉奈々さんの思いっきりのよい演技もあり、満足な作品ではありました。おすすめです!!
悼む人 ☆☆ 流石堤監督!凝った映像作りでした。ただ、難解とも取れるし、これを言うためにこの時間を費やしたのか?!とも取れる作品に判断が付き切りませんでした。
でも大竹しのぶさんの演技は圧巻んでしたね。やはり凄い女優さんです。
シンプルな話なのでネタバレになりそうで多くを書けません。決して悲観的になる映画ではありませんから、観てみられては!
チャーリー・モルデカイ
華麗なる名画の秘密
☆.4 久々に観たおバカ映画に「裸の銃を持つ男」を思い出すほどだったし、いろいろなパロディーにも笑わせてもらったけど、まぁそれだけの映画よね〜♪ 日本のあの完成度の高いスクリューボールコメディーを見習ってほしい。
でも笑ったな〜♪♪
ジョーカー・ゲーム もしかしたら掘り出し物かも!!・・なんて思って見たけど、まぁ安いスパイ映画でした。これだけドキドキしないスパイ映画を観たことがありません。言いたいことが明らか過ぎて奥ゆかしくないし、左より過ぎて腹立たしいし、ジャッキー・チェン映画の真似をはじめ、今までの模倣ばかりで気分が悪い。。。最悪でした。
でも深田恭子さんの峰不二子風だけはなかなかのサービスショットで良かったですよ(笑) でも、これだけ出来が悪いのに、続編を狙う気バリバリの映画は笑止千万です。見る価値なし!!!
ST赤と白の捜査ファイル ☆☆☆☆ ドラマを観ていなかったので、どうかなと思ったし佐藤東弥監督の「カイジ」は観たけど、「・・・」って映画だったから、期待していなかったけど、まぁストーリーと登場人物がそれぞれにはまり役で驚くほどの秀作でした!!!こんな楽しいチーム映画は久しぶりに見たと思ったし、岡田将生さんは何をやっても素晴らしいけど、藤原竜也さんは久しぶりにこれほどはまった映画だと思いました。彼の最高傑作映画なのではないでしょうか? 登場人物のはまり具合も、よくこれだけのマッチングが出来たものだと感動の域でした!!・・・こんな面白い映画は絶対観ておきましょう!!!!
劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス ☆☆ LG制作の映画ということで、観たのですが、出来過ぎで感情移入出来切りませんでした。面白いは面白いけど、やっぱり奇跡と奇跡がずっと繋がり過ぎていて、少しのリアリティーが入って来ないんだよね。でも、設定自体はとても面白くてよく考えたなぁと思った。
海月姫(くらげひめ)」 ☆☆☆.4 川村泰祐監督って知らなかったけど、職人監督って感じの人なんだな〜。正直アクアリストだから観に行ったって感じだったけど、能年玲奈さんって本当にいい女優さんなんだね。女性版の市原隼人さんみたいって思った。そして、作品自体も丁寧な作りでハードルを下げないクオリティーで感動しちゃった。2回くらい泣けたよ。何で泣けるんだろうって思いながら。映画である必然性もあって、名匠ロバート・アルトマン監督の「プレタポルテ」さえ思い出しちゃった。
そして一番の驚きはエンドロールまで大好きな女優さん池脇千鶴さんの出演に気付いていなかったこと!!! 本当にちゃんと作品にこだわった映画です!!!是非多くの方に観てほしい!!!!


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