三十郎 一刀両断
2016

拙者が2016年に観た映画の五段階評価でござる。
今年も年間劇場観賞本数57本を観て幸せでござる!同じ映画を何回か観たから60回くらい劇場で観たかな。
当たりが多かった年でござった♪

三十郎ベスト 5 2016
観た時の評価とは別に、思い返してみての年間ベスト5です。
下に2016年に観た映画の評価を載せています。
タ イ ト ル 星 数 コ メ ン ト
この世界の片隅に ☆☆☆☆☆ 徹底的な時代考証と、取材から描かれた作品だそうです。
戦時中の人も、現代の人も地続きであることをとても深く思わせる描写と、生きて行こうという人間本来の姿に本当に心打たれます。どんな環境でも笑いを大切に生きて行きたいと思える心に深く来る傑作でした。
恋人たち ☆☆☆☆ 長まわしが多くて、演技合戦みたいになっているけど、それが悪くないというか。劇中からこちらに語り掛けられているというか、それが心に来るんですよね。いろいろな人の人生があって、世の中なんて・・・と思わせておきながら、捨てたもんじゃないと思えるところもあって。それでも生きて行かなければならないというより、いや生きて行くんだという気持ちにさせてくれる作品でした。2度映画館で観たし、ブルーレイも買いました。
怒り ☆☆☆☆ 感情の「怒り」はどこからきてどこへ行くんでしょう。そして、それは何に向けられて、時に取り返しがつかなかったり。深い作品でした。2回劇場で観ても、最後まで同じ新鮮に観ることが出来ました。きっとブルーレイも買って、折々で観る作品になると思います。
殿、利息でござる! ☆☆☆☆.5 コメディ映画で、絶妙に笑わしてもらえるのだけれども、江戸時代の不条理や搾取と思わせつつ、理にかなっていたり、深い思案が本当は売れにもあったり。羽生結弦選手が出演して話題となったけど、それはおまけで、作品の質としては驚くほど高いです。
おごらず、見せびらかせず、黙って清貧に生きて行けということでしょう。
長い言い訳 ☆☆☆☆.1 正直、西川美和監督は前作が振るわなかったので、もうダメなのかな。。。。と思っていましたが、なんか原点回帰というか、「ゆれる」の雰囲気を感じ、人間の汚さ、でも美しさもあったりと表裏描いた傑作でした。
そして初めて知った竹原ピストルさんの演技にはうならされました。もっくんは言うまでもない。本当にいい俳優さんです。
ハドソン川の軌跡 ☆☆☆☆ イーストウッド監督の映画は人を深く、それでいて良心を大切に描いていていつも本当にいい。この作品に至っては、結果をみんなが知っている話なのに、これだけスリリングに描けて、それでいてそれぞれの登場人物の心象もきっちり描き込んでいるこの作品は傑作です。
そしてやはりトム・ハンクスさんは凄いと思いました。「BIG」「フォレスト・ガンプ」「キャスト・アウェイ」「物凄くうるさくて ありえないほど近い」・・などなど。どれもこれも大好きな作品です。

三十郎ラズベリー
2016年に観た最低映画です。
タ イ ト ル 星 数 コ メ ン ト
スーサイド・スクワッド 0 これだけお金をかけて、これだけ中途半端で、しかも笑えない作品なんていらんじゃろ。最近のハリウッド映画はこういう超人物が多すぎて、そしてつまらな過ぎる。方向を見誤っている。


 2016年に観た作品 
タ イ ト ル 星 数 コ メ ン ト
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー ☆☆ スター・ウォーズというだけでテンションは上がるんだけど、ストーリーがあまりにも安易すぎるというか、都合がよすぎるというかで、感情移入できませんでした。やはり旧作のメンバーがそれなりに出る、出ないでかなり思い入れが違うということが解ったのが収穫かな。
しかしやっぱりディズニーになったことは改悪としか思えない今作品でした。こういう知らなくてもいいスピンオフ事実が出てくるとどんどん想像力の部分が奪われて、スターウォーズ9部作にとっては悪い影響しかないと思う。ディズニーはエンターテイメントの老舗だけど、してほしくないエンターテイメントもあるんだと思った。
海賊と呼ばれた男 ☆☆ 「永遠の0」が良かっただけに、ハードルが上がった感じで、そういう意味で入り込みにくいというか。「日本人の誇り」というところがあまりに鼻につきすぎて。。やっぱり意図が分かりすぎる映画っていうのはちょっと。
この世界の片隅に ☆☆☆☆☆ 原爆を描いた作品の最高峰の漫画は僕にとって「夕凪の街 桜の国」です。同じこうの史代さんの作品です。この作品は爆心地を直接的に描いた作品ではありませんが、その時代に、広島に暮らした人々の思いをギュッと観せてくれる切なさがあり、何度も絞り出すような涙でした。そして、「戦争はいけない」とただ伝えるよりも、淡々として平和へのメッセージがあったように感じました。そして、生活はこれまた淡々と続き、魂も淡々と受け継がれて来ている喜びも感じないといけないと思いました。
この世界の片隅と言わず、この作品は世界中すべての人々に観てほしい。超おすすめです。まだ広島市ではバルト11と少々の公開。ほかの大手はこれをかけずに、いったい何をやっているんだか。
疾風ロンド ☆☆ ストーリーとしては想像の範囲を超えないから、☆が上がらないけど、まぁ笑った笑った。適材適所で贅沢俳優さんが出てくるのは本当に楽しませてもらえました♪♪笑いに行くには最適なエンターテイメントでっせ♪そしてスキーアクションとしては今まで観た映画の中で最高峰でした。それを観るだけでも価値はあるな〜♪♪
しかし、ムロツヨシさんって「ヒメアノ〜ル」で初めて知ったけど、好きだわ〜。本当に笑える演技!!面白い。そして、やっぱり阿部寛さんはコメディー演技が最高だと思うんだ。このメンバーにはもう一度会いたい!!続編が出てほしい!!!
聖の青春 ☆☆☆.8 これは良かったですね。まさに魂の物語と、それを魂で演じる映画。
松山ケンイチさんの演技は勿論だけど、それ以上に魂をかけて生きているか?というところに、物語と役者から「お前はそれでええんか?」と問われたような気持になる映画でした。何事もいい加減でいいや・・・みたいな気分になってしまった時に、絞め直すために観る映画にしたいです。超おすすめです。
広島ゆかりの映画。是非多くの方に観ていただきたい。
将棋もやってみたくなりました。
ミュージアム 0 なんだこれ。小栗旬さんを観たい人は観ればいいという感じの映画。「モンスター」もそうだったけど、ハリウッド資本が入るとろくなことにならない。駄作もいいところ。観る価値なし。
ぼくのおじさん ☆☆ 短目の作品だけど、隣のマダムは眠っていたね。ドクトルマンボウ北杜夫さん原作みたい。遅読だから、本を読む代わりに僕は映画を観るんだけど、この原作って読んでみたい雰囲気があったなー。ハワイを愛する人にはなかなかかもしれないし、続編も是非作ってほしいと思うけど、ちょとハワイ愛が強すぎる割に中途半端感が強くて、「ホノカアボーイ」には及ばない気もする。でも空気感がとっても良かった。けど。。。
グッドモーニングショー ☆☆.6 安心安全なスクリューボールコメディーって感じだけど、中井貴一さんが出るとスター映画になってしまうから、「石榴坂の決闘」みたいに2枚目みたいになると本来3枚目の良さが消えて、イマイチって思うけど、この作品に関しては3枚目だから、楽しませてもらえて良かった♪♪
金メダル男 ☆☆☆☆ ウッチャンの映画は人の8割の不幸せを描いていてとてもいい。「ピーナッツ」は僕の中で超傑作の1つ。今回もそんな人生の機微を描いて、それでいて幸せな気持ちで劇場を後に出来て、笑わせてももらって。ウッチャンは最高な日本のエンターテイナーなんですよ。本当に好きな映画です。お勧めです!!!!
長い言い訳 ☆☆☆☆.1 是枝監督からのDNAがしみ出したような作品に感じました。でも、やっぱり西川美和監督の遠慮のないイズムもあって、劇が終わらないでという気持ちと、気持ちを察してやり切れなくなる時間と。芸術作品と言えるでしょう。正直、「夢売るふたり」で、もう次はないかと思っていましたが、流石の「ゆれる」「Dearドクター」監督。これからも西川監督には期待することにました。そしてさすが広島安佐南区出身。主人公の名前が衣笠幸夫なんて。いかすわ〜♪
スター・トレック BEYOND ☆☆.5 スター・トレックが銀幕で上映されているというのが幸せなのであって、加点。だからといって、安心安全なエンターテイメントはまぁええんじゃない。
レナード・ニモイ氏をもう観られないという悲しみも加点。
まぁ平均点以上に楽しめます。ただ、JJのスター・トレックほど宇宙を美しく感じなかったのは残念でした。
何者 ☆☆.7 確かに就活では精神を病むほどの仲間がいたことを思い出した。人の裏側があぶり出されるようなイベントでは確かにあるけど、扱い方がやや直線的すぎるかなーと思ったかな。
しかし菅田将輝さんは凄いと改めて感動もした作品でした。悪くはないなーと思いましたが、ちょっと佐藤健さんのスター映画に作られ過ぎているかなとも思っちゃった。佐藤さんの携帯の暗証番号が「0852」で、松江の市外局番なのはなぜ???って思った。音楽は抜群に良かったですね♪
SCOOP! ☆☆☆.3 期待せずに観た映画でしたが、ハードルの低くないなかなかの作品でした。DJテイストの福山さんは、言ってみれば湯川よりこっちの方が福山さん本来の姿に近いのかもと思った。そして二階堂ふみさんはタブーの少ない女優さんでホンマええわ〜♪「ジヌよさらば〜かむろば村へ〜」でも、遠慮なく演出できる宮崎あおいさん似の女優さんだと思ったけど、今回は実力でファンになりましたね。
いやいや・・・ストーリーがいいんですよ。嫌悪感も強い作りの映画ですが、いいですよ。お勧めです。
しかしリリー・フランキーさんって凄いわ〜...
怒り ☆☆☆☆ 現実にあった事件をベースに綴られる作品なのですが、まぁ心象描写が演者の演技も含めて凄すぎて感嘆させられました。
正直、李相日監督は前回の「悪人」にどうも納得できなかったのだけど、「フラガール」は僕の中の名作の1つなので、外せない監督で、今回は心の底から湧き出す何かを感じさせてくれました。大多数が善意であり、凶悪もある。それが人間か。多くの人の感傷に耐えられる映画ではないかもしれませんが、映画とは芸術であり、心に一石を投じてくれるもので会ってほしいと思う僕には残る映画となりました。お勧めです。「怒り」なのでしょうか。いや、きっと「心」なのでしょう。この映画は劇場できっともう1度観ます。それほど良かった。
ハドソン川の軌跡 ☆☆☆☆ クリント・イーストウッド監督は「人」をきっちり描いて本当に深い。そして、人に対して諦めない気持ちにしてくれるところがまたいい。そして、このストーリーに関してはみんなが知っている物なのに、これだけスリリングに描かれているのは「アポロ13」で感動して以来かも。まぁそれはロン・ハワード監督の職人技だけど。ただただヒーローとしてではなく人として描く。素晴らしい!!イーストウッド監督映画では「グラン・トリノ」の次に好きな映画になったかもしれない。素晴らしい映画です。是非多くの人に観てもらって、人間の善意に触れてほしい。
スーサイド・スクワッド 旧ゴーストバスターズで十分な話でした。やり過感で行くなら、「キングスマン」の上を行くくらいの作りでないと無理だろ。超つまらなかった。
超高速!参勤交代リターンズ 1作目があれだけ面白かったから、作らなきゃならなくなったんだろうね。笑えたけど、「痛い」というのが本心でした。残念。まぁ笑えますけどね。。。残念。。。。でも、いくら思い返しても、1作目は最高に面白かった!!
後妻業の女 ☆☆ 勿論伊丹監督へのオマージュからの題名なのでしょう。えげつなさのない、明るいタッチがなかなか楽しい映画でした。ただ、そう善悪ということではなく、世の中にはいろいろな側面があるということを面白く描いた作品でした。
そう、みんな善人で悪人なんですよ。お勧めです。
君の名は。 ☆☆☆☆.2 11次元まであるそうですが、5次元ってどういう世界なんでしょう?すべての前ふりをさりげなくすべて拾い集めて行き完成して行くような完成度の高さでもありました。
僕には大林監督の旧尾道3部作へのオマージュが大きく感じましたが、「アキラ」のようでもあり、出て来たおばーちゃんは「サマーウォーズ」のおばあちゃんのようであり。新海監督の本格的な初長編映画だから、やりたいことが全部出て、しかもいい方向に出たんだねって思った。青春映画としても最高!!!これは良かった。沢山の人の観てほしいなぁ。タイムパラドックスについては仮説なので、一考の余地があるとはいえ、エンターテイメントなんだから、これでいいんだ!!
「時をかける少女」の「記憶は忘れても、心は忘れない」を思い出しました。これは心に響いた作品でした。
ゴースト・バスターズ ☆☆ 旧作品へと、過去のオカルト映画へのオマージュもあってなかなか楽しめたし、笑えたし。ファッションも90年代を意識したもののような気がして、懐かしみもしたけど、ロジックがね。。。(笑)・・・この手のエンターテイメントには慣れ過ぎているから、退屈でした。
ペット 娘と観に行きましたが、動物好きには結構細かいところがぐっと来る映画でした。面白かったけど、まぁ予想の範囲は超えてなくて、楽しめたような、楽しめていないようなって感じでした。でも「怪盗グルー」のイルミネーション・エンターテイメント社の作品なので、ドリーム・ワークス社と同じくらい遠慮がないのはなかなかですけどね。子どもと一緒に行く映画としてはおすすめです♪
秘密 THE TOP SECRET そりゃぁ世の中には、サイコパスと呼ばれる方は何パーセントの確率で存在することは確かですが、それを扱った映画が多すぎるのはいかがなものか。作品として優れていればさほどのことは言わないにせよ、この中途半端さはなんぞ。。。ストーリーがないぶん、キャストと映像とショッキングで切り抜けようとするのはエンターテイメントと言えるのか?わしはこんな映画は要らないと思う。
シン・ゴジラ ☆☆☆ これだけのキャストが出るというのは、やっぱり「ゴジラ」というブランドだから成せる事なんだろうな〜って思うほど驚きの出演陣でした。庵野監督作品は難解だったり、まとまり切っていなかったりが多いけど、この作品に関しては大丈夫でしたね。「日本人」が浮き彫りになったいい作りでした。映像も凄く臨場感があったし、4DX映画を初体験した映画でしたが、ピッタリの映画で超アトラクション感覚でも楽しめました。でも4DX・・・料金が高すぎる。。。作品に戻って、過去の庵野監督作品をほぼ観ているので、「オネアミスの翼」あり、「エヴァンゲリオン」ありとそういう意味でも満足させてくれるところがありました。1作目のゴジラは戦後まもなくで、戦中の傷を描いていましたが、それへのオマージュとして現日本の忘れざるべき出来事を彷彿させる出来で、庵野監督の最高傑作なんじゃないでしょうか。お勧めです!
ロスト・バケーション ☆☆ パニック映画なので、かなりビクつかされましたが、やっぱりサメ映画は「ジョーズ」に勝てないというかね。現代の「ジョーズ」という感じではあるか。でもまずまず楽しめます。びっくりすることが苦手な人はNG
ファインディング・ドリー ☆☆ 水生生物大好きなので、この愛らしいキャラクター達には正直眺めているだけで癒されます。ストーリーにびっくりする所がないので、この安心安全さがいいともいえるけど、物足りないとも言えるかな。結構他映画へのオマージュも前作もあったけど、今回の「12モンキーズ」のくだりはちょっと笑ったね。ルイ・アームストロング♪
前作の愛すべきキャラクター達にも全員出て来て欲しかったな〜♪♪
アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅 ☆☆☆ 空中浮遊の多いこの作品は3Dと相性最高!!チェシャ猫が空中から沸いて来るシーンなど、前作同様圧巻です。この作品は珍しく3D作品である必然性を感じる作品なので、是非3Dで観てもらいたい作品ですね。
ファンタジーとしてはティム・バートン氏が制作で、監督ではないので、振り切れたような「へんてこりんさ」はないのは残念なのですが、それでもこのキャラクター達には出来るだけ長く旅を続けてほしい!おすすめ映画ですよ。
しかし悪役の頭の大きいヘレナ・ボナム=カーターさんはティム・バートン氏と結婚してから、奇抜な役が増えたんだけど、「眺めのいい部屋」「ハワーズ・エンド」で初めて観た時はまぁこんなかわいらしい女性が世の中には居るのか?!?!と驚くほどの美しさだったことを強く主張したい!!・・・この作品中のアン・ハサウェイさんの美しさも凄いけど、引けをとらないほど綺麗だったことを主張したい!!
TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ ☆☆☆ まぁ笑った笑った。宮藤官九郎さん監督の映画は、やりすぎで正直感情移入が出来ない物が多いんだけど、これはOK♪楽しめました。音楽愛が形にした映画なんでしょうね。本当に心地よかった。メイクが凄すぎて誰が誰だか解らないところも多いけど、大物ミュージシャンがカメオ出演していたりして、まぁ監督は楽しかったんだろうね。そういうのがしみだしていて良かった!! おすすめですよ♪
日本で一番悪い奴ら ☆☆☆ 実話ベースだというが、信じられない。警察もノルマ主義だと描かれているが、確かに交通違反の取り締まりを見れば理不尽はみんな知っていることか。。
日本で一番悪い奴らはどこにいるかは知っている気もする。そんな映画した。
しかし綾野剛さんの演技は凄い。末恐ろしい俳優さんです。若い頃の永瀬正敏さんを見るようです。「64」の演技も良かった。
クリーピー 偽りの隣人 ☆☆ 最近はサイコパスを扱った映画が多いですね。実際このタイプの方には会ったことがないのですが、実在するですよね。本当に怖いです。
この映画も恐ろしいです。自分の隣人がこのようだったらどうするんだろうと思います。でも少なからず自分の中にも同じような要素はあるのかもしれません。そんな恐怖も味合わせてくれる映画です。
64‐ロクヨン‐後編 ☆☆☆☆ 前後編で尻すぼみになる2部作品が多い中、この作品は原作の良さからなのかそういうものとは無縁でエンドまで行きましたね。
これはイロイロな思惑の絡まった人間らしい人間ドラマが練りこまれた作品で観劇しました。それぞれがそれぞれの立場で全力を尽くしたら、しんどいこともあるかもしれないけど、やるべきことをやりなさいと言われたような気もしました。この2部作品は質の高い観ておくべき作品です。
探偵ミタライの事件簿 星籠の海 こんな面白くないミステリー初めて観た。幼稚な描写に辟易したけど、ロケ地が福山だったりするからそこに☆1つ。広島ロケのもっといい映画が観たい。。。
デッドプール 「キングスマン」くらいの振り切れた作品を期待したけど、笑ったけど、下品なんだよねー。。アクションの描き方も早すぎてわかりにくいし、何よりこれX-MENなのか?マーベルの限界を観たような気がしたかな。「キック・アス」は作れなかったなというのが一番の感想。「これからアメリカンヒーロー物の中に出てきますよー」みたいな紹介映画って感じ。残念。この売り方で売る映画なら、タブーを恐れずにもっとやってくれればもっと楽しめたのにね。でも笑ったけどね。
ヒメアノ〜ル ☆☆.5 猟奇的な殺人がたくさんあってしかも描写が痛くて、あまり得意な映画ではないし、そういうのが苦手な人はトラウマになるかもしれにから見ない方がいいかもしれないけど、そういう映画でありながら森田剛さんの猟奇的な演技と存在感はすごいし、初めて知ったムロツヨシさんの存在感もまぁいろいろな意味でいい雰囲気をもたらしているし、濱田岳さんの存在はそういう映画の中の中和剤みたいになっているし、まぁなんとも不思議な映画でした。もう一度観たいとは思わないけど、脳に焼き付いた感じです。現実的にこういう人間の壊れ方ってあるのかなというのはあるけど、「解離性障害(多重人格)」としてはあり得ない話でもないので、考えさせられる物もありました。
しかしムロツヨシさんはよかった!また好きな俳優さんが1人増えました。また吉田恵輔監督は「麦子さんと」も「銀の匙 Silver Spoon」も好きなので、注目監督さんになりました。今日本の監督さんはいい監督さんが多い!!!・・・素敵なことですね。
海よりもまだ深く ☆☆☆ 是枝監督の小津テイストの映画は本当に好きです。いや、きっとこれが是枝テイストの作品なんでしょう。前作の「海街diary」は原作があって、是枝監督テイストをプラスした形だったけど、これはオリジナル作品なので、「歩いても 歩いても」「奇跡」以来の是枝ワールドを堪能しました。地味なんですよね。そして笑えます。だけど、地味なのが悪いのではなくて、日本人のよくある生活が切り取られている感じで、時代を残すという意味でもとてもいいと思うんですよ。切なくもあるけど、楽しい丁寧ないい作品です。やっぱり是枝監督っぽいというのがいい。また、個人的には父親が亡くなったすぐ後の家族の話ということで、そういう部分でもタイムリーで、感慨深く思い返す作品となりました。
とてもおすすめです。何も起こらない映画だけどね。でもいい映画なんです。多くの方に観てほしい。
世界から猫が消えたなら ☆☆☆.6 映像が綺麗で、岩井俊二監督の信者か弟子さんかと思ったけど、そうでもないんだ。過去の作品には大好きな「ジャッジ!」があって、驚いた。なんていうか、確かに泣けるけど、ストーリーの整合性がよく頭の中で整理出来ないのが腑に落ちないところではあるけど、なぜか惹かれる映画で、もう一度見たいとも思うと思う。人によっては泣けないのかもしれないけど、自分の思い出が愛おしくなる映画ではあると思う。とりあえず観てみて、どう感じるかを教えてほしいという映画です。おすすめですよ。佐藤健さんの演技も宮崎あおいさんの演技もいいけど、トムさんという役の今まで全く知らなかった役者さん奥野瑛太さんの演技と存在感が凄かった、この人売れるよきっと♪ そして映画を愛おしく紡いだような映画へのオマージュに溢れているのも心地の良さに+アルファを加えてくれていました。観てください。観てください♪
殿、利息でござる! ☆☆☆☆.5 これは相当面白かった!!出てくるキャストさんがみんなそれぞれのいい持ち味を出し切っていて、しかも実話で、創作も入っていると言えども、人としてあるべき姿を真面目に映し出しつつ、それでいて最高に楽しい!!監督は中村義洋さんは「アヒルと鴨のコインロッカー」「ゴールデンスランバー」「映画 怪物くん」「白雪姫殺人事件」「チームバチスタの栄光」「ジェネラルルージュの凱旋」から「残穢」とバリエーション豊かに、それも成功作ばかり。だからこれだけ完成度の高い作品が作れるわけだ。納得。この映画は楽しいし、感動するし、泣けもするし、是非多くの人に観てほしい。
そうだ、「お前は人としてやるべきことをして生きているのか」「いったい誰の方向を向いて仕事をしているのか」・・・いつも心に問いかけながら戒めて生きて行きたいものです。いや、たまにこの映画を観て戒めたいと思うほどの映画です。是非!是非!!
64‐ロクヨン‐前編 ☆☆☆☆ なぜか泣けるシーンがありました。いろいろな要素が入り混じったなかなかのものです。前編なので、後編までのセットで判断をしないといけないのですが、前編は面白かったですが、後編への布石なので、やはり後編を観ないと判断出来ません。後編に期待です。
しかし、昔は超大作とか言いながら途中休憩時間を入れながら3時間半ぐらいでやってくれていたけど、最近は「ソロモンの偽証」にせよ「暗殺教室」にせよ、2回鑑賞料を払わせるこのシステムは正直納得できません。願わくば最近の「沈まぬ太陽」のように時間が3時間超になるにせよ、1回でまとめ切ってほしいと心から思います。
スキャナー 記憶のカケラをよむ男 ☆☆☆ 面白かったですね〜♪ 設定は納得できるけど、キャスト上の劇内で完結させる設定に無理がないかと言えば、そうでもないですが、細部まで丁寧に作り上げられていて、感情移入しやすくて、なかなかでした。「のぼうの城」でも思ったけど、野村萬斎さんの演技はかなりツボです。いいなー。そして宮迫さんも!・・・二人とも笑いのスペシャリストだからこの空気感が出て笑いも起こるって感じでした。面白かった!!・・・是非このペアにはもう一度スクリーンで会いたいものです♪ おすすめです。
金子監督って「ガメラ」以外に沢山。「山田村ワルツ」もなんだ。驚いた。「就職戦線異状なし」は秀逸な作品だった。
アイ アム ア ヒーロー ☆☆.6 世界的に流行っているゾンビ映画♪ まず観ないけど、大泉洋さんだったので観ました。・・・が、やはりおどろおどろしい描写や表現にあまりにも慣れていないので、変な汗や、サブいぼや、なんか脳からいろいろな物質が出た気がしました(笑)
バイオレンスが凄くてそりゃR15じゃろって感じですが、ここまでやってくれたら見事とも言えますね。ある程度の映像の規制は確かにいると思いましたね。「バトルロワイヤル」以来の衝撃でした。続編を出す気まんまんかな?・・そうはいっても結構楽しめました。
スポットライト 世紀のスクープ ☆☆☆.2 聖職者ってなんなんだろう。それ以前に自分自身、今まで生きた中で、「お前はどうなんだ」と問いかけられるような深みがありました。「バードマン」というか「バットマン」というかのマイケル・キートン氏の演技はやっぱりええわ〜。ほかの演者もよくってまぁいい映画でした。また、実話ベースということで、真実を追求する辛さだとか、世の中の不条理さだとか、、、。この歳になると感じるようなことばかり。現実とリンクして、やっぱり誠実でないといけないと思わされました。
あやしい彼女 ☆☆☆☆.2 水田伸生監督は「舞妓Haaaan!!!」で大爆笑して大好きになって、「泣くもんか」「謝罪の王様」で途中からの大失速に心底がっかりして、この監督のパターンも解って展開が読めるようになっているから、正直期待せず観たんだけど、ものすごく丁寧な作りで、また音楽を軸に繰り広げられる話になると、音楽がしょぼくて感情移入できないことが多いんだけど、音楽も抜群に良くて、まぁ驚かされるほどの出来ですよ。笑ったし、泣いたし、笑ったしって感じ。パターンも今まで通りではあるけど、それにかぶせて粋なんだよな。「ローマの休日」を見たくもなりました。
超おすすめですね。超おすすめです。みんなこれを観て幸せな気分になってほしいな〜♪♪
暗殺教室 〜卒業編〜 前作があれだけ笑わしてしくれたのに・・・残念です。。。
モヒカン故郷に帰る ☆☆ 広島県民なのと、松田龍平さん、前田敦子さんの演技がとてもいいので得点+アルファだけど、本当に沖田修一監督はあの名作「横道世之介」を撮った監督なのかいな?でも笑ったな。
「矢沢・・・広島県民の義務教育です」はしびれたね。アイラブ広島!・・OK?!・・な映画です。広島とカープにゆかりのある方は是非。
僕だけがいない街 ☆☆☆.7 期待せずに観たけど、予想よりずっといい映画でした。リバイバルという非現実的な超能力はやや劇中で素に戻されてしまう要素があったけど、映画だからいいんです。でも、スタンスが見返りを求めない愛というか、そんなスタンスがとても割り切れていてラストもかなりの納得と、泣けましたね。これはおすすめですね。そして藤原竜也さんは大好きです。有村架純さんの演技も秀逸でしたね。こんないい女優さんがいたのですね。
家族はつらいよ ☆☆☆ 山田洋二監督の安定感のある喜劇ですが、新鮮味はないけど、山田監督自身の作品へのオマージュに溢れていて、なかなかでした。ご隠居も、原節子さんも。嬉しい映像だらけでした。笑い、泣けましたね。橋爪功さんの演技は秀逸でしたね。山田洋二監督の映画はセンチメンタル過ぎて正直好きじゃないけど、そうであっても大好きな「息子」まではいかないけど、「男はつらいよ」くらいの懐かしい笑いにほっこりしました。ちょっとおすすめですね。
しかし劇場は年齢が高かった。あちこちで携帯が鳴り放題(笑)(笑)・・・でもそれも「しかたないな(笑)」とほほえましく観られる映画も珍しいと思いましたね。
エヴェレスト 神々の山嶺 ☆☆☆

ちゃんとお金をかけて作った映画はいいと思った。前半部の合成映像が興ざめだったのを後半で補てんして余りある感じでした。
何のためにいきているのか? 人に認められるのが目的ではなく、自分の内的な達成に本当の価値があることを思い返させてくれる作品でした。

マネー・ショート 華麗なる大逆転 ☆☆☆☆ アダム・マッケイ監督は作品としては地味な感じがあるけど、「マネー・ボール」にせよ、実話をベースとした本当にいい作品を作ると思う。また、今回は演出が本当に面白くて、出演者が急にカメラに向かって喋りだしたり、全然作品とは関係ないなーという人が急に喋ったりするけど、実は関係ないことはないんだよね。「粋」という雰囲気のある作りを素敵に思いました。またタッチが大暴落の話なのに暗くない。そして社会への問題定義もあって、マイケル・ムーア作品とも今回は通じると思った。
専門用語が難しかったので、もう少し知っておけばと思ったけど、知り切っていなくても十分楽しめるというか、入り込める作品でした。おすすめですね。
女が眠る時 ☆☆☆.7 「クリスマス映画でいい映画は?」と訊ねられると、映画好きでドラマ好きな映画が好きな方ならば即座に「スモーク」と答えます。「スモーク」は心の友のような映画で、そのウェイン・ワン監督作品なので観ました。正直日本人を演出できるのか?と思ったけど、悪くなかったですね。というか、なかなかの物でした。そして作品としてもネタバレになるので多くを語れないのですが、ハードルの高い現実と虚構の解らない高度な作品でした。素晴らしい。・・・でも忽那汐里さんの演技は良かったけど、映像的NGが現実的な絵からは違和感をもたらしていて、その点が非常に残念でならない映画でした。リリー・フランキーさんは本当にいい怪優となってしまったことは「ぐるりのこと。」を知っている身としては残念でならないけれども、やっぱり存在感のあるいい俳優さんです。でもミラクルさんなどのデザインも最高ですよね。天は二物を与えずは嘘ですね(笑)
ピンクとグレー ☆☆☆☆ これは驚いた。この映画は驚いたぞ!!!難解だけど多くの人に観てほしいクオリティーだな。おどろいた。ネタバレするから多くを語れないのが悔しいね(笑)
しかし柳楽優弥さんの演技は圧巻。凄すぎる。そしてやっぱり今若手で一番注目している菅田将暉さんは本当に凄い俳優さんになる筈。「海月姫」でも驚いたけど、グラブルどころではない人になる筈。というか、なってほしいほどの演技力だ。
恋人たち ☆☆☆☆ もうこれ以上の映画は今年観ないだろうと思ったら、去年の11月公開で、去年のキネマ旬報邦画No.1作品じゃん。1昨年NO.1の「凶悪」も相当良かったし、やっぱりキネマ旬報は侮れないな。
しかし橋口亮輔監督は「ぐるりのこと。」にせよ出口のないような悲劇のようなそうでないような。それでいて光が見えるような見えないような。本当に優れた描き方を出来る監督さんです。石井裕也監督・是枝裕和監督と並んで「必ず観る」監督さんになりました。
内容的にもTVでは描けない範囲の必然性があるし、映画であるべき映画は本当にいい。お勧めです。・・・ただリリー・フランキーさんは演技をするともう一物持った役というイメージが付いてしまったことは流石に残念な気がするね。
残穢【ざんえ】
‐住んではいけない部屋‐
☆☆ 評判がいい作品ということで、内容をよく知らずに観に行ったのですが、まず観ない「らせん」とか「貞子」の類の映画でした。怖いっちゅうに。
でも、観ない映画分野だけにパターンを知らないから、そういう意味で読めにくかったり、描き方が新鮮だったりで面白かった。
ただ、映画で描かれるものよりも、リアルの方がずっと怖い。
ブラック・スキャンダル ☆☆ ジョニー・デップ氏の演技は流石で、やっぱり目の演技から凄いし、怖い怖い映画だった。ノンフィクションということで更に恐ろしいという感じだった。でも、名前が多くて・・・覚えにくい映画だったかな〜。しかし誰が正義で悪なのか?・・そして悪は否応なく周りの人まで巻き込むという。。。そういう教訓にもなる映画でしたね。
しかしジョニー・デップ氏がハゲた頭だったので、「ラスベガスをやっつけろ」の続編かと思った。あのハゲたジョニー・デップ氏の薬中演技も凄かったな〜。
オデッセイ ☆☆☆ リドリー・スコット監督の映画はエンターテイメントだけど、なんか重さを感じないというか。まぁ無重力だったり、重力が地球より弱かったりとかだから重くない?!(笑)
映像が凄くて得点を上げたけど、正直「予想を裏切らない映画」と言うのが一番の感想だけど、みんなそれを望んでこの映画を観るのだからこれでいいとは思う。本当に無重力の描写なんて凄すぎる!!・・・そして、どうしても「エイリアン」の監督だから、腹からは何か出て来ないとというところで、自信の映画へのオマージュがちゃんとあるところは流石オーディエンスの期待に応えるという意味で素敵だとは思ったかな。
白鯨との闘い ☆☆☆ ロン・ハワード監督作品はどんな作品でも・・いや・・・ハワード・ザ・ダックは面白くなかったけど、それ以外はどう撮っても平均点以上ある映画に仕上がっているところは凄いと思う。ドラマも凄いし、映像も超凄いし・・・前作のニキ・ラウダ氏を描いた「ラッシュ」も相当凄かった。
得意な分野がアカデミー賞を獲った「アポロ13」であるように、結末が解っている物を、あれだけスリリングに撮れるというのが本当に素晴らしい。・・・今回のこの作品も名著「白鯨」が出来るまでのところのノンフィクションだし、凄まじ過ぎて驚愕という感じでした。ただ、その割に出演者が地味で話題になりにくいというのが難点なんだよね。この作品では前作のラッシュでニキ・ラウダ氏のライバル役のジェームス・ハント氏を演じたクリス・ヘムズワース氏が主役を演じていて、まぁ良かった。お勧めです。
猫なんてよんでもこない。 ☆☆ 猫の知識があればこうなっていくだろうというストーリーの読め方でちと残念。そして映画にする必然性もどうなのかな?・・・でも猫が好きだけど、飼えない環境にある人は相当満たされるかも。やっぱり猫は家猫・避妊・去勢基本だよ。悲しい結末はいらないからね。ペットには。そうはいってもペットロスまできっちり描いてあって、それはそれで良かったかな。
人生の約束 ☆☆ 竹野内豊さんが好きな人は観ると満足できるんじゃないかな?スター映画だった。 ちょっと意外性に欠けて先先読めてエンターテイメントではなかったけど、人として揺さぶられてというところはありましたね。
杉原千畝 スギハラチウネ ☆☆.6 僕が知っていた事実とは違うところがあって、そこをちょっと検証しないとなかなか評価できにくい感じが個人的にはあるけれど、多くの命を救ったことは間違いないから、「シンドラーのリスト」がオスカーならば、この作品もそれ相応に扱われてもいいとは思った。


ご意見ご感想はこちらまで。
メール

             

inserted by FC2 system